入れ歯治療

自分にぴったり合った入れ歯を選びましょう

入れ歯の役割とは、抜け落ちた歯をカバーする見た目の面だけではありません。食べ物を噛む、会話をするなど、日常生活を快適に過ごすための大切な役割を持っています。
入れ歯には、さまざまな種類があります。
見た目や使用感、価格などの特徴が異なりますから、ご自身の希望や条件に合う入れ歯を選びましょう。

当院の入れ歯へのこだわり

当院では、50年以上に渡る長い歴史の中で、たくさんの入れ歯をつくってきました。入れ歯にはさまざまな種類がありますし、初診から入れ歯が完成し、装着するまでの期間も、患者さまの症状によって異なります。
患者さまお一人おひとりに合う入れ歯をつくり、気持ちよく装着していただくには、時間がかかることもありますが、患者さまがご納得されるまで、ご要望に耳を傾け、調整にも手間を惜しまないのが当院のモットーです。

 

また、入れ歯の完成後も、メンテナンスは欠かせません。

入れ歯は天然歯と違い、老朽化します。ていねいに手入れをしていると5年でも10年でも長持ちする場合がありますが、手入れがよくないと2年でダメになってしまうこともあります。
「入れ歯が緩くなった」「他の医院でつくった入れ歯が合わない気がする」という患者さまの場合は、入れ歯そのものが合っていないか、あるいは老朽によるものなのかなど、客観的に判断させていただきます。

 

数多くの症例を取り扱ってきましたので、細かな相談にも対応することが可能です。
また、現在使用されている総入れ歯の複製(コピー)をつくり、複製の総入れ歯で問題点を探して、入れ歯を改善させる方法「コピーデンチャー」にも対応しています。詳しいことは、おたずねください。

入れ歯に数多く携わった医師として強く感じるのは、予防歯科の大切さです。小さい頃から歯を磨く習慣を身に付け、定期的に健診を受けることで、将来の入れ歯が避けられる可能性が高まります。ご自分の歯で一生を過ごすのは、実はとても幸せなことなのです。

保険適用外の入れ歯(自費診療)

ノンクラプスデンチャー

  • 金具を使用していないため、金属アレルギーの心配がない。
  • 金属製と異なり、見た目がよい。
  • 軽く、しなやかで装着感がよい。
  • 力性があり、破折に強い。

金属床義歯(コバルトクロム)

  • 土台(床)の部分に、「コバルトクロム」という金属を使用。
  • 強度に優れており、薄く、軽く、快適な装着感。
  • 熱伝導率がよく、食べ物の温度を敏感に感じることができる。
  • コバルトクロムは、アレルギーを引き起こしにくい。
  • ただし、コバルトクロムに対するアレルギーをお持ちの方には、適用不可。

磁性アタッチメント

  • 土台(床)の部分に「チタン」という金属を使用。
  • 強度に優れている。コバルトクロムよりさらに軽く、快適な装着感。
  • 熱伝導率がよく、食べ物の温度を敏感に感じることができる。
  • 体に優しく、腐食しにくい。

磁性アタッチメント

  • 歯根の部分にキーパーと呼ばれる金属を埋め込んで土台とし、入れ歯には小さな磁石を取り付け、磁石の吸い付く力を利用して入れ歯を安定させる方法。別名、「マグネットアタッチメント」とも呼ばれる。
  • 磁石の力が強力なため、ガタつきにくい。

入れ歯治療の流れ

1. レントゲン検査と診察

レントゲン撮影をし、歯と顎の現状を把握します。また、口腔内の状態や咬み合わせ、歯周組織を診察します。

2. 応急処置と仮入れ歯の作成

入れ歯を既に使用中の方で、強い痛みがある、入れ歯が壊れて使えないといった場合、入れ歯の調整や修理などの応急処置を行います。治療用の仮入れ歯も準備します。

3. 残りの歯の治療

残っている歯が、入れ歯の土台になります。特に、入れ歯の支えになる歯は、入れ歯を安定させるために治療します。

4. 入れ歯の作成・装着

患者さまに合わせた入れ歯が完成したら、装着し、噛み合わせを調整します。

5. メンテナンス

入れ歯が完成したあとも、入れ歯そのものの老朽化や口内環境の変化は避けられません。診察や、入れ歯のネジ調整など、定期的な診断とメンテナンスを続けることが大切です。