審美歯科

治療にも、見た目の美しさを

むし歯に冒された部分を削った後は、インレー(詰め物)、あるいはクラウン(被せ物)の処置を行います。
かつて、インレーやクラウンといえば、銀色に光る金属のものが主流でした。しかし、笑ったりしゃべったりするたびに、キラリと光って目立ってしまいます。
また、金属は体質によってはアレルギーを引き起こすこともあります。
そうした観点から、近年は見た目が歯に近く、身体にも優しい「セラミック」を利用するケースが増えています。
金属製のものと異なり、保険適応外となりますが、審美性に優れたインレーとクラウンを紹介します。特性や金額が異なりますから、治療の際はご要望に合わせて選ぶようにしてください。

インレー(詰め物)とクラウン(被せ物)の種類

オールセラミックインレー
オールセラミッククラウン
特徴 「オールセラミック」という名が示すとおり、セラミック100%使用。メタル(金属)を一切使わない。
メリット
  • メタル(金属)が含まれないため、見た目の美しさ、透明性に優れている。
  • 汚れ、プラーク(歯垢)が付きにくい。
  • 金属の溶け出しによる、歯や歯ぐきの変色が避けられる。
  • 金属アレルギーを起こさない。
デメリット
  • 割れやすい。
  • 歯を削る量が多い。
  • 天然歯より硬く、周囲の歯を痛めることがある。
ハイブリッドセラミックインレー
ハイブリッドセラミッククラウン
特徴

70%の無機ガラスと、30%の有機ガラスの細かい粒子からできている。

保険治療のレジン素材(合成樹脂)と、保険適用外のセラミックの中間素材にあたる。

メリット
  • 見た目が美しく、変色しにくい。
  • すり減りにくく、奥歯にも使える。
  • 自然歯と同じ硬さのため、食べ物の噛み心地がよい。
  • 金属アレルギーの心配がない。
  • 保険適用外だが、オールセラミックより安価。
デメリット
  • オールセラミックに比べ、耐久性が少し劣る。
メタルボンド
特徴 中身に金属を使用し、外から見える部分にのみセラミックを貼り付けたもの。
メリット
  • 見た目が良く、変色しない。
  • 丈夫で長持ちする。
  • むし歯や歯周病になりにくい。
デメリット
  • 極度の衝撃を受けると割れることがある。
  • 根元部分の金属が露出する場合がある。

CAD/CAM冠

ハイブリッドレジンと呼ばれる材質を、歯の形をスキャンしたデータを元に、コンピュータを用いて設計・製造された被せ物(クラウン)を指します。
天然の歯に似た色のため、目立ちにくく、銀歯に比べると見た目がきれいになります。
また、平成26年から、第一小臼歯、第二小臼歯に対し、CAD/CAM冠の治療が保険適応となったため、これまでより安価に治療を受けていただく事ができます。
※金属アレルギーの証明書があれば大臼歯(奥歯)にも適用されます。

設計・製造ユニットを設置

当院では、CAD/CAM冠の専用ユニットを設置しておりますので、ご来院時に、歯の詰め物や被せ物を、設計・製造が可能です。

 

※時間帯、形状、素材などの条件によって、異なります。

金属アレルギーについて

歯の治療で使用したメタル(金属)が、長い期間をかけて口の中から体内に溶け出して、様々なアレルギー症状を引き起こす事が近年わかってきています。

・アトピー性皮膚炎
・手や足の裏に水泡や膿胞ができる症状
・口内炎や歯肉炎
など